数年前から話題のサバの水煮缶。
スーパーフードと言っても過言ではない、優れた食べ物なんです。
サバ自体、脂質がきわめて豊富で、DHAとEPAの含有量は青背魚の中でも群を抜いています。
でも、生の魚を調理するのって面倒じゃないですか?
まな板や手が生臭くなるし、生ごみが出るし。
そんな時に便利なのが、缶詰め。
しかも、サバの場合、生で調理するより、水煮缶のほうが栄養価が高いって知ってました?
サバ水煮缶の魅力は、
- 栄養素が高い
- 調理済みなのでそのまま食べられる
- 比較的安い
- おいしい
- 日持ちするので、非常食にもなる
ざっと思い浮かぶだけでも、こんなにありますね。
その中でも、『栄養素が高い』ということについて、まとめました。
見ていきましょう。
目次
サバ水煮缶の栄養価が高い理由
実は、おさかな屋さんやスーパーで購入する生サバよりも、サバ水煮缶のほうが栄養があるんです。
調理が楽で、栄養価も高いなんて、主婦にはこんなにうれしいことはないですね。
その理由は缶詰の製造方法にあります。
どういうことなのか、見ていきましょう。
①生のまま缶に詰められて加熱するため、栄養が閉じ込められる。
缶詰って調理してから缶に詰めるのではなく、生のサバを缶に詰めて大窯で熱処理して調理するんです。
調理中に空気に触れず、栄養も流れでる心配がないので、栄養が閉じ込められるという訳なんですね。
家庭で焼き魚をするときは、たいていの場合、グリルで焼きますよね。
そうすると、油がぽたぽた落ちませんか。
あの油には、EPAやDHAが多く含まれているんです。
あー、もったいない!
栄養を捨てているようなものなんですよ。
缶詰を開けた時に浮いている油こそが、EPAやDHA。
汁も捨てずに活用しましょう。
②骨・皮・血合いなど丸ごと入っている
焼き魚を作ると骨までは食べられませんよね。
煮魚も同様で、骨までは食べられません。
圧力鍋を使えば骨まで食べられますが、調理が面倒だったりします。
血合いとは、骨の周りの赤黒い部分です。
傷みやすいため、生サバだと捨ててしまいますが、缶詰めなら空気に触れる時間が短く、傷まないので使うことができるんです。
③一年中、より栄養価の高い『旬のサバ』を食べることができる
購入する際は、賞味期限が秋冬のものを選びましょう!
その理由は・・・
サバの旬は秋から冬。
この時期のサバは、寒さに耐えられるよう脂肪を多く蓄えているため、より多く DHA や EPA が含まれています。
つまり、秋冬に水揚げされた旬のサバで作られたサバ缶は、より栄養価が高いということになります。
サバ缶の賞味期限はおよそ3年。
つまり、賞味期限が1月であれば、製造年月も1月ということになるそうです。
生サバとサバ水煮缶、徹底比較
前章で、生より水煮缶のほうが栄養価が高い理由がわかりましたね。
次は、数値でどれくらい栄養価の差があるのかを説明していきます。
通常売られているサバ水煮缶は200g前後のものが多いのですが、100gつまり1/2缶を食べることで栄養が十分に摂取できるようです。
早速、詳しくみていきましょう。
①DHAの量、可食部100g中(約1/2缶)
30歳女性の1日当たりの所要量DHAとEPAを合わせて1,000㎎に対して
- 生サバ:970㎎
- サバ水煮缶:1300㎎
DHAは、記憶力の維持と向上、認知症予防に役立ちます。
水煮缶のほうが、約1.3倍高いことがわかります。
②EPAの量、可食部100g中(約1/2缶)
30歳女性の1日当たりの所要量DHAとEPAを合わせて1,000㎎に対して
- 生サバ:690㎎
- サバ水煮缶:930㎎
EPAは、血管と血液の健康維持、内臓脂肪を減らす効果があります。
水煮缶のほうが、約1.3倍高いことがわかります。
③ビタミンDの量、可食部100g中(約1/2缶)
30歳女性の1日当たりの所要量5.5μgに対して
- 生サバ:4.3μg
- サバ水煮缶:11μg
水煮缶のほうが、約2.5倍高いことがわかります。
④カルシウムの量、可食部100g中(約1/2缶)
30歳女性の1日当たりの所要量 650㎎に対して
- 生サバ:6㎎
- サバ水煮缶:260㎎
骨ごと食べられることでカルシウム含有量が高くなるんですね。
水煮缶のほうが、約43倍も高いことがわかります。
ダントツですね。
まとめ
恐るべし、サバ水煮缶。
魚を調理するのが苦手な人にも食べやすいし、いいことづくめですね。
味噌煮缶もありますが、水煮缶のほうが塩分も少ないですし、調理のバリエーションもあるので、おススメです。
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