5/21(火)『林修の今でしょ!講座 2時間スペシャル』でブロッコリーの栄養についての内容が放送予定です。
ブロッコリーがガン予防になる?なんて、私自身知らなかったので、気になって、調べてみました。
目次
癌予防には『アブラナ科』の野菜がおすすめ
『野菜は体に良い』とよく言われますが、1980年代から、『野菜を食べるとがんになりにくい』という研究がされてきました。
いろいろな野菜を研究する中で、ブロッコリーやキャベツなどの『アブラナ科』の野菜にがん予防の効果があるとい研究結果が報告されるようになってきたのです。
アブラナ科に含まれる特徴的な成分『スルフォラファン』と『イソチオシアネート』が癌予防に効果的ということで注目されています。
この二つの成分について見ていきましょう。
スルフォラファン
スルフォラファンの特徴
スルフォラファンは、体内に取り込まれた化学物質の解毒や抗酸化力を高めがん予防の効果がある言われています。
スルフォラファンは、前駆体の状態でブロッコリーやブロッコリースプラウトに含まれています。
前駆体というのは、ある化学物質について、その物質が生成する前の段階の物質のことをいいます。
前駆体は、ブロッコリーを噛んだり刻んだりすることで細胞が壊れ、ミロシナーゼという酵素と結合することで、スルフォラファンに変化します。
ミロシナーゼは熱に弱く、加熱すると壊れてしまいますが、その場合も前駆体の一部が腸内でスルフォラファンに変化するという特性があります。
でも、ミロシナーゼが壊れてスルフォラファンが減ってしまうのは、なんだかもったいないですよね。
スルフォラファンをより効果的に摂取するには、生のままよく噛んで食べることが一番望ましいということになりますが、ブロッコリーは通常茹でるなど加熱して食べますよね。
そんなときにおススメしたいのがブロッコリースプラウト(ブロッコリーの新芽)です。
ブロッコリースプラウトは茹でずに生のままサラダで食べられますし、なによりすごいのがブロッコリーの20倍ものスルフォラファンが含まれているんです!
積極的に毎日の食事に取り入れていきたいですね。
スルフォラファンはこんなにすごい!
スルフォラファンには他にも次のような効果があると言われています。
①スギ花粉による炎症反応を緩和する可能性がある
マウスを用いた試験での研究結果が報告されています。
ブロッコリーを食べることで花粉症の症状が軽くなったら、こんなにうれしいことはないですよね。
②ピロリ菌に対する殺菌作用と炎症抑制作用が報告されている
胃粘膜の炎症を抑え、ピロリ菌量が減少したという研究結果があります。
ピロリ菌は薬じゃないと治らないと思っていたので、ブロッコリーを食べて減少するなんてうれしい話ですね。
イソチオシアネート
■イソチオシアネートの特徴
調理や消化により、グルコシノレートが分解されイソチオシアネートという物質に変化します。
グルコシノレートはアブラナ科以外の野菜にはあまり含まれていない、特徴的な成分だということがわかっています。
イソチオシアネートは、体内で発がん物質を解毒する酵素の働きを活性化する作用があるという研究結果があります。
アブラナ科の野菜はがんの予防に効果的な食べ物だということがわかりますね。
アブラナ科の野菜
アブラナ科の野菜は、ツンとする香りや辛味または苦味が特徴。
これは、硫黄含有化合物であるグルコシノレートが豊富なために感じる現象です。
アブラナ科の野菜を食べることで、がん予防だけではなく、心疾患、脳血管疾患などの死亡リスクが低下、認知機能の改善効果、抑うつの予防効果、長生きすることができる、などという研究が発表されています。
アブラナ科の野菜はブロッコリー以外にもいろいろあります。
ブロッコリー・ブロッコリースプラウト・キャベツ・芽キャベツ・菜の花・大根・かぶ・小松菜・野沢菜・チンゲンサイ・カリフラワー・カラードグリーン・ケール・コールラビ・カラシナ・ルタバガ・パクチョイ・ハクサイ・ルッコラ・セイヨウワサビ・ワサビ・クレソンなどです。
かなりいろいろな種類の野菜がありますね。
これなら、何かしら毎日食べることも可能ですね。
野菜はバランス良く食べる
アブラナ科の野菜ががん予防に効果的だということがわかりましたが、アブラナ科の野菜だけを食べていればよいというわけではありません。
いろいろな種類の野菜や果物を食べることが、がん予防には効果的だと言われています。
旬のいろいろな野菜を新鮮な状態で食べることが大事なんですね。
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