洗濯洗剤っていろんな種類がありますよね。
使い分け、ちゃんとできてますか?
- どんな汚れを落としたいのか
- どんな素材の洋服なのか
などによって正しく使い分けをすることで、スッキリと洗濯することができます。
今回は、合成洗剤の種類と選び方・汚れや洋服の素材などの用途による使い分けの方法をご紹介します。
目次
phの違いで汚れを落とす
洗剤についてご紹介するにあたって『ph(ペーハー)』を理解しておくとわかりやすいです。
洗剤の種類には、中性やアルカリ性などがありますが、これはphの違いによるものです。
phは0から14までの数値で表します。
ph0が強酸性、ph14が強アルカリ性。
ちょうどその中間のph7が中性になります。
酸性の汚れとは、泥汚れ・汗などの皮脂汚れなどです。
アルカリ性の汚れとは、水あか・尿石・サビなどです。
酸性の汚れを落とす → アルカリ性洗剤
アルカリ性の汚れを落とす → 酸性洗剤
汚れと反対の性質の洗剤を使うことで、汚れを中和させて落とすことができます。
合成洗剤の種類
洗剤には、大きく分けて3種類あります
- 粉末洗剤
- 液体洗剤
- デリケート衣類用洗剤
洗浄力の強さは、
粉末洗剤 > 液体洗剤 > デリケート衣類用洗剤
の順になります。
1つずつ見ていきましょう。
粉末洗剤
■使い分け方法
頑固な汚れをしっかり落としたいときに。
■液性
アルカリ性
■得意な汚れ
酸性の汚れ・・・、泥汚れや汗などの皮脂汚れの頑固な汚れ。
■特徴
目に見える泥横れや目に見えにくい汗汚れなど、衣服の汚れのほとんどは酸性の汚れです。
粉洗剤はアルカリ性のため、その反対の性質の酸性汚れを落とすのはとっても得意。
洗濯洗剤の中では最も洗浄力が高いです。
デメリットは、水に溶けにくいということ。
粉末洗剤を使用するときは、生ぬるいおふろの残り湯を使ったり、水道水の温度が上がる夏にのみ使用する、などの工夫が必要です。
液体洗剤
■使い分け方法
普段使いに。
■液性
アルカリ性
■得意な汚れ
酸性の汚れ・・・、泥汚れや汗などの皮脂汚れ。
■特徴
性普段の洗濯には、液体洗剤が使いやすくて便利です。
アルカリ剤が少なく、界面活性剤の力で汚れを落とすのが特徴。
普段の洗濯には液体洗剤を使用し、学生の泥汚れやお父さんの加齢臭、汗をたくさんかきやすい夏などには粉末洗剤を使用する、などの使い分けがおススメです。
デリケート衣類用洗剤
■使い分け方法
デリケートな衣類の洗濯に。
■液性
中性
■得意な汚れ
デリケートな衣類の洗濯に。
■特徴
ウールやシルクなど、デリケートな衣類に使うのが、デリケート衣類用洗剤です。
おしゃれ着洗いと言われたりもします。
デリケートな素材の衣類を洗うための洗剤で、素材への負担を軽減し、型崩れを防ぎながら洗うことができます。
デメリットとしては、洗浄力が弱いということ。
ですが、おしゃれ着が泥などでひどく汚れるということは考えにくいですよね。
汗汚れの場合は水溶性なので、すぐに洗えばをかいてもすぐに洗えば、水洗いでもほとんど落とすことができます。
洗濯表示が下記のものの場合は、デリケートな素材だったり型崩れしやすい衣類だったりするので、中性洗剤を使い、手洗いするのがおススメです。
水温30℃を限度に、洗濯機で非常に弱い洗濯ができます。 | |
水温40℃を限度に、手洗いできます。 |
洗濯洗剤の選び方
では、洗剤の選び方をまとめましょう。
汚れの程度による選び方と使い方
- 頑固な汚れには、粉末洗剤
- 日常的の洗濯に・・・液体洗剤
- おしゃれ着洗い・・・デリケート衣類用洗剤
学生のユニフォーム、パパの加齢臭など、頑固な汚れには粉末洗剤がおススメです。
部分的な頑固な汚れの場合は、ぬるま湯に粉末洗剤を溶かしたところに10分ほど付け置き氏、その後、気になる部分をごしごしと手洗いした後、他の洗濯物と一緒に洗濯機に入れて液体洗剤で洗うのが一番ラクチンな方法です。
気になるパパの強めな加齢臭を落としたい場合は、たらいや洗濯機などにぬるま湯で溶かした洗濯洗剤と水を入れ、そこにパパの洗濯物を入れ、10分ほど付け置きした後、洗濯機に入れて普通に洗濯します。
夏は、パパに限らず、洗濯物の汗汚れが気になりますので、そんな時は粉末洗剤を通常の洗濯に使うとスッキリと洗うことができます。
素材による洗剤の選び方
- 綿・麻・合成繊維・・・・粉末洗剤か液体洗剤
- ウールやシルク・・・デリケート衣類用洗剤
ウールにアルカリ性で出来ている粉末洗剤や液体洗剤を使ってしまうと繊維同士が絡み合ってしまい、知人でしまいます。
ウールには成分が強すぎるために起きてしまう現象です。
もしうっかり縮ませてしまっても大丈夫。
元に戻す方法もありますよ。
▼縮んだ衣類を元に戻す方法はこちら
品質表示に『中性』の文字がある場合は必ず中性洗剤で洗うのはもちろんのですが、『中性』の文字がなくてもシルクやウールには中性洗剤を使った方が安心です。
デリケートな衣類には、デリケート衣類用洗剤と覚えておけば間違いありませんね。
洗剤に含まれる成分
洗剤によって含まれる成分が違ってきますが、成分の種類には次のようなものがあります。
界面活性剤
汚れ落ちが良いと言われる洗剤には必ずと言ってもいいくらい入っているのが界面活性剤で、洗剤の主成分です。
界面活性剤は、本来混ざりにくいと言われている水と油を混ざりやすくしてくれる働きがあります。
繊維と汚れの隙間に入って、汚れを押し上げ水に溶かしてくれるイメージです。
汚れを落とすうえで重要な働きをしてくれているということがわかりますね。
酵素
繊維の中に入り込んだたんぱく質汚れや皮脂汚れなどを分解します。
蛍光増白剤
白さを増すため配合される成分。
生成り(きなり)など黄色味の衣類は、白く見えてしまったり、色あせや変色などが起きる場合があるので注意が必要です。
漂白剤
汚れやシミなどを分解し、白さを復活させます。
水軟化剤
水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムが結びつき、水の硬度を下げるよう作用します。
硬度が下がることにより、界面活性剤が働きやすくします。
アルカリ剤
洗剤液をアルカリ性にして汚れを取りやすくします。
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『合成洗濯洗剤の選び方は?汚れや衣類の種類による使い分け方法とは』まとめ
合成洗剤の選び方をご紹介しましたが、いかがでしたか?
最後に、まとめで見ましょう。
- 粉末洗剤(アルカリ性)・・・頑固な汚れに
- 液体洗剤(アルカリ性)・・・日常的な洗濯に
- デリケート衣類用洗剤・・・デリケートな衣類に
正しい洗濯方法で衣類を傷めることなく、スッキリと洗濯したいですね。
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