洗濯用合成洗剤と洗濯石けんどっちを選ぶ?違いを比較【メリットとデメリット】

衣服を洗う洗浄剤には、合成洗剤石けんがあります。

この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。

洗濯は毎日のことなので、家族や自分にとってベストな洗浄剤を選びたいですね。

 

ここでは、合成洗剤と石けんの違いやメリットデメリットについてご紹介していきます。

どちらを選ぶか考える際の参考にしてくださいね。

 

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合成洗剤と石けん

洗剤には、合成洗剤石けんがあります。

合成洗剤にも石けんにも、液体・固形・粉末など様々な形状があり、見た目だけでは判断できません。

 

では、この二つの違いはなんなのでしょうか。

見ていきましょう。

 

成分の違い

  • 石けん・・・天然油脂や脂肪酸
  • 合成洗剤・・・石油や天然油脂

 

石けんは、牛脂・パーム油・米ぬか油などの動植物の天然油脂で出来ています。

合成洗剤は、石油が原料で出来ています。

ですが、最近ではヤシ油などの天然油脂からできている合成洗剤も増えています。

原料が天然油脂であっても製法の違いのより、石けんと合成洗剤にわけられます。

 

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ヤシノミ由来の洗浄成分で出来た合成洗剤

 

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製法の違い

石けんと合成洗剤は製法に違いがあります。

石けん

■固形石けん

天然油脂を水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で煮たものが固形石鹸や粉石けんになります。

 

■液体石けん

天然油脂を水酸化カリウム(苛性カリ)で煮たものは液体石鹸になります。

 

合成洗剤

洗剤を作るには、練る・加熱・粉末や液体にする、など、多くの工程があります。

多くの工程、つまり化学合成を何度も繰り返し、最終的には化学的な合成界面活性剤を成分とした洗剤を作りだします。

 

添加剤の違い

石けんの原材料はシンプルですが、合成洗剤には多くの添加剤が使われることが多いです。

添加剤には様々な種類があり、水軟化剤・工程剤・分散剤・蛍光増泊剤・漂白剤・酵素・香料などがあります。

 

天然油脂を原材料に使い、添加物も少なく抑えたエコ指向の合成洗剤もあります。

 

▼添加剤についてはこちらで説明しています。

洗濯用合成洗剤の種類や選び方|汚れや素材など目的別の使い分け方法
洗濯洗剤っていろんな種類がありますよね。 使い分け、ちゃんとできてますか? どんな汚れを落としたいのか どんな素材の洋服なのか などによって正しく使い分けをすることで、スッキリと洗濯することができ...

 

環境への影響

合成洗剤は、化学物質でできています。

家庭から多くの化学物質が排出されているといわれていますが、その中でも合成洗剤が占める割合はとても多いと言われています。

合成洗剤は、分解されるまでに時間がかかるため、下水処理場で分解しきれずに、自然界に排出されてしまい、環境に悪影響を及ぼすと言われています。

 

一方、石けんは、下水処理場の微生物によって100%分解されるます。

もし、川に排水されるたとしても生物たちのエサになってしまうので、環境にとっても優しいんです。

 

これらのことから、合成洗剤は環境にはあまりよくない成分だということがわかります。

もちろん、合成洗剤にもいろいろな種類があり、環境にやさしく作られているものもありますので、よく選ぶ必要があります。

 

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合成洗剤と石けん、項目別に徹底比較

石けんは自然のもので合成洗剤は化学的に作られたものということがわかりました。

 

ここまでの話を聞くと、石けんの方が体にも自然にもいいのではないか、という印象をうけますね。

 

成分で言えばそうなりますが、この2つには、メリットもデメリットもそれぞれあります。

それを知らずに、「なんか石けんが良さそう」という安易な気持ちで選ぶと不都合が起きることがあります。

 

比較してみましょう。

項目 合成洗剤 石けん
使用量 多い 少ない
粉末タイプが水に溶ける温度 およそ30度 およそ30度
価格 高め 安め
残りカス なし 石けんカスがでやすい
添加剤 多いものもある 少ない
皮膚への刺激 強いものもある 優しい
環境への影響 悪影響を及ぼす可能性がある 優しい

ずいぶん違いがありますね。

選ぶ際の優先順位をなににするか、ということが重要になってきます。

 

次に、合成洗剤と石けんのメリットデメリットをまとめてみましょう。

 

メリット・デメリット

合成洗剤と石けんのメリットとデメリットを比較してみましょう。

 

合成洗剤のメリットデメリット

■メリット

洗剤の量が少量で汚れが落ちやすい。

粉末・液体・デリケート用の使い分けが簡単。

洗剤の残りかすが出ることがないので、扱いやすい。

石けんにくらべて、価格が安い。

 

■デメリット

自然界に戻りにくく環境にあまりよくない。

粉せっけんは、30度くらいのお湯で溶かさないと溶きらないことがある。

 

▼合成洗剤の選び方はこちらです。

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石けんのメリットデメリット

■メリット

環境にやさしい。

皮膚にやさしい。

 

■デメリット

合成洗剤に比べて価格が高い。

合成洗剤に比べて、石けんの一回の使用量が多い。

白残りすることがある(石けんが汚れに負けて、洗濯機中の汚れが服に吸着してしまう)

 

『合成洗剤と石けんの違い【メリットとデメリット】どっちを選ぶ?』まとめ

石けんは人や環境にやさしいことがわかりましたが、使用するには努力が必要そうです。

環境に良さそうだからと安易に石けんに手を出すと、結局上手く洗濯できず無駄な買い物になりかねません。

合成洗剤も、最近はエコ指向のものがたくさん出ているので、環境から洗剤を選ぶのであれば、まずはエコ指向の合成洗剤を選ぶことをおススメします。

 

自分に合った洗濯方法をいろいろ試してみたいですね。

 

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