お気に入りのニットをうっかり間違えて、他のものと一緒に洗濯機で洗って縮んでしまった!という経験がある方は結構多いのではないでしょうか。
間違って乾燥機に入れてしまって、縮んでしまったということもありますよね。
今これを読んでいる人は、縮んだニットを元に戻したい!と思い検索してたどり着いた人だと思います。
そんなあなたに朗報です。
慌てなくても大丈夫!
縮んだニットは自宅で簡単に元に戻せるんですよ。
今まで縮んだニットを捨ててきたことを後悔します…
縮んだニットを元に戻す方法をウール・綿・麻・化学繊維など素材別にご紹介していきます。
さらに、洗濯で縮まないようにする秘訣も教えちゃいます!必見ですよ
目次
ニットはどうして縮みやすいの?
ニットがどうして縮んでしまうのか、そのメカニズムを知ることで縮みが直るという理由が納得できるはずです。
理由なんてどうでもいいから、縮みを直すことを早く知りたい!という方は次の章『縮んだニットを元に戻す技』に進んでくださいね。
ニットは水に濡れるとスケールと呼ばれるウロコ状の部分が開いて起き上がってしまいます。
この状態で、洗濯機でガラガラと揉みくちゃにすることで、スケール同士が入り組んで絡み合ってしまい、そのまま乾かすことで、ニットが縮んでしまうというわけです。
決して、毛糸自体が短くなってしまったわけではないので、絡み合った部分をほぐしてあげて、スケールを元に戻してあげればいいんです。
これって何かに似ていると思いません?
そう、ニットは髪の毛と似ているんです。
濡れたまま乾かさないで寝てしまい、髪の毛がバサバサになってしまった経験はありませんか?
それは、髪の毛が濡れてキューティクルが開いてしまったせい。
外的刺激から守る役割のあるキューティクルが開いた状態で寝てしまうことで、髪の毛同士がこすれあったり、まくらや布団などとの摩擦で、髪の毛がばさばさになってしまうというわけなんです。
また、シャンプーの後、リンス(コンディショナー)やトリートメントを忘れてしまうと、バサバサになりますよね。
リンス(コンディショナー)やトリートメントには、キューティクルが開いた状態の髪の毛を守る役割があります。
使い忘れることでキューティクルがむき出しになってしまい、バサバサになってしまうというわけです。
でも、バサバサの髪の毛は、また洗ってリンスして、きちんと乾かせば、しっとりサラサラの髪の毛に戻りますよね。
ニットも同じ理屈が通用します。
縮んでしまっても正しい方法で対処すれば、また元の状態の戻るというのもなんとなくイメージができたのではないでしょうか。
とはいえ、一度縮んだニットは、風合いやサイズ感など、完璧に元通りになるのかというと、難しいかもしれません。
あくまでも完璧に近い状態に戻す、ということであるということをご理解くださいね。
では、早速、縮んだニットを元に戻す具体的な技をご紹介します!
縮んだニットを元に戻す技
縮んだニットを元に戻すには、素材により対処方法が異なります。
ウールやカシミヤなどの動物性の天然素材
ウール(羊)やカシミヤ(山羊)などの動物性の天然素材の縮みを直すには、髪の毛のリンス(コンディショナー)やトリートメントで直すことが出来ます。
ウールは羊、カシミヤは山羊の毛が原材料。
人間も所詮動物です。
羊の毛も山羊の毛も人間の毛も、リンスでしっとりサラサラに落ち着かせることが出来るという訳です。
納得ですよね~
でも、リンスやトリートメントなら何でもいいという訳ではありません。
「ジメチコン」または「アモジメチコン」という成分が入っているものにしましょう。
毛糸をコーティングし、スケールを落ち着かせてくれる働きをしてくれます。
では次に、リンス(コンディショナー)やトリートメントを使って縮みを直す具体的な方法をご紹介します。
① 洗面器に30~40度くらい(洗濯表示に指示があればその通りに)のお湯を少し入れ、リンス(コンディショナー)をワンプッシュ入れます。トリートメントの場合は、小さじ1くらいを入れます。
② リンスまたはトリートメントを良く溶かします。水に溶けづらい性質があるので、ぐるぐるとよくかき混ぜましょう。
③ リンスが解けたら、ニットが浸るくらいのぬるま湯を足します。温度は、35~40度くらい。
④ そのまま5分くらい浸します。
⑤ すすぎはナシで、ニットを裏返しに畳んで洗濯ネットに入れ脱水で1分。または、手で優しく水を絞ります。
⑥ ニットが伸びないように平干しします。
⑦ 8~9割くらい乾いたら、アイロンをかけていきます。
アイロンでは、元の大きさになるよう、引っ張ってアイロンがけをします。
クリップや洗濯ばさみで固定したり、きれいな段ボールを伸ばしたい大きさの型紙にし、ニットを着せるような感じで入れ込み、伸ばしながらアイロンをかけるとやりやすいですよ。
完全に乾いてしまうと引っ張れなくなってしまうので、アイロン前に乾かしすぎてしまったときは、スチームをたっぷり使いながら(なければ霧吹きで湿らせながら)アイロンをかけましょう。
綿(ニット)・麻などの植物性の繊維
綿は繊維にする段階で、引っ張られて伸ばされています。
水に濡れると、伸ばされる前の状態にも戻ろうとする性質があるため、縮みやすいというわけです。
ニットの場合は、縮みをある程度元に戻すことは可能ですが、織物の場合は、織のキツさ度合いにより、縮む前の状態に戻すのは困難と思っておいた方がいいと思います。
なので、洋裁の場合は、裁断する前にまず水通しをして、生地を縮ませてから裁断します。
そうすることで、服を作った後に縮む心配が少なくなるという訳なんです。
ニットの場合は、糸を編んで作る服なので、ある程度縮みは直せると考えられます。
ここでは、綿の中でも綿ニット(編まれているもの)と麻の縮みの戻し方についてお話していきます。
綿ニットの縮みを直すには、柔軟剤が効果的です。
手順は次の通りです。
① 洗面器に35~40度くらい(洗濯表示に指示があればその通りに)のぬるま湯を入れます。
② パッケージに指示のある濃度になるよう、①に柔軟剤を入れる
③ ②に縮んでしまった綿ニットを5分ほど浸します。
④ 綿ニットを裏返しにして畳んで洗濯ネットに入れて、1分ほど軽く脱水、または手で絞って、乾かします。
⑤ 8~9割くらい乾いたら、アイロンをかけていきます。
ここから先は、ウールの場合と同じです。
アイロンでは、元の大きさになるよう、引っ張ってアイロンがけをします。
クリップや洗濯ばさみで固定したり、きれいな段ボールを伸ばしたい大きさの型紙にし、ニットを着せるような感じで入れ込み、伸ばしながらアイロンをかけるとやりやすいですよ。
完全に乾いてしまうと引っ張れなくなってしまうので、アイロン前に乾かしすぎてしまったときは、スチームをたっぷり使いながら(なければ霧吹きで湿らせながら)アイロンをかけましょう。
アクリル・レーヨンなどの化学繊維
作業に入る前に品質表示を確認して欲しいのですが、特にレーヨンは洗濯不可になっているものが多くあります。
洗濯不可のものを洗ってしまい、縮んでしまった場合は、元に戻すのは難しいかもしれません。
そのことを念頭に入れ、読み進んでいただけたらと思います。
アクリルやレーヨンなどの化学繊維は、アイロンで縮みを直すことが出来るといわれています。
方法は、洗濯して脱水をした状態で、干さずにアイロンをかけていきます。
一気に伸ばしてしまうと、形がいびつになる恐れがあるので、少しずつ伸ばしながら、アイロンをかけていきます。
この時、衣類に直接アイロンは当てずに、少し浮かせながら温めながら伸ばすということを繰り返していきます。
大体、形が戻ってきたところで、スチームを出しながらアイロンがけをし、形を整えていきます。
洗濯表示にアイロン不可の記号がある場合は、目立たない場所から様子を見ながらアイロンがけをしてください。
特に最後の形を整える作業は注意しながらおこなってくださいね。
洗濯で縮まないようにする秘訣
縮みを直すのは、それほど大変ではないことがわかっていただけたと思います。
ですが、やはり大事な洋服が縮んでしまうのは悲しいですよね。
完璧に元の状態に戻る保証はないうえに、傷みの原因にもなりかねないので、縮まないのが一番です。
縮ませないためには、どこに注意していけばよいか、注意するポイントは次の通りです。
- 洗濯の前に洗濯表示を確認する
- 脱いだ時に、洗濯物をわける
その秘訣をご紹介します。
洗濯の前に洗濯表示を確認する
市販の衣類には、洗濯表示を付ける義務があるので、必ずついています。
洗濯で失敗しないためには、必ず洗濯表示を確認し、指示に従うことをお勧めします。
ニットはおしゃれ着専用洗剤を使う
手洗いのマークがついているものは、洗面器などで丁寧に手洗いしましょう。
洗濯機に『手洗いコース』がある場合は、それを利用するのも手です。
その際の洗剤は、おしゃれ着洗い用の物を使用しましょう。
間違って普通の洗剤にしてしまうと、ごわつきや縮みの原因にもなりかねません。
要領はパッケージに指示があるので、その通りに行いましょう。
おしゃれ着洗剤の人気ランキング上位の商品をご紹介します!
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クリーニング屋さんにお願いする
手洗い禁止マークがあり、ドライクリーニングOKの衣類は、ドライクリーニングに出すのが無難です。
でも、クリーニング屋お金もかかるし、持っていくのが面倒くさい…という方もいますよね。
手洗い禁止マークがあるからと言って、絶対洗えないという訳でもありません。
最近は、ドライクリーニングの衣類を家庭で洗うための洗剤というものも販売されています。
ドライクリーニング仕上げと同じようなふんわりとした仕上がりになるか、完璧な仕上がりを期待するのは難しいかもしれませんが、水洗いの方が洗った感じがしてスッキリする、という日本人は比較的多いので、そういう方にはおススメです。(私も手洗い派)
あくまでも自己責任になってしまいますが、ご家庭での洗濯にチャレンジしてみる価値はありますよ。
おススメのドライクリーニング衣類の家庭用洗剤
業界初の「植物系」ドライクリーニング溶剤配合、ドライマーク衣類を家庭で洗える洗濯用合成洗剤です。 ハイベックはクリーニング店がドライクリーニングで使用しているドライ溶剤を、排水基準・安全性などの国の基準に沿って家庭で使えるように開発された商品です。 なかでも植物系のドライ溶剤を使用しているので環境に優しく、もちろん無リンで蛍光剤も使用していません。 また、たんぱく質分解酵素・脂肪分解酵素が配合されていますので、水溶性、油分の汚れの他に不溶性の汚れも落とすことができます。 |
・植物由来消臭・抗菌効果!部屋干しでも臭わない! スーツ、セーター、ダウンジャケット、コート、学生服などいろいろなものを洗うことが出来ます。 |
脱いだ時に、洗濯物をわける
脱衣所にカゴが一つしかないと、脱いだ服すべてがごちゃ混ぜになって、よく仕分けせずに洗濯機に突っ込んでしまい、すべてを一緒に洗濯機に入れて洗ってしまうということにもなりかねません。
そんなことにならないように、脱いだ時に、手洗いするニット類は分けておくようにしましょう。
バスケットは取り外しも可能で、持ち手があるのでベランダに運ぶ時なども便利にお使いいただけます。キャスター付きで、ラックごとの移動もスムーズです。 衛生面にも配慮した造りとなっており、水や汚れに強いので、タオルでひと拭きするだけでお手入れも簡単♪ |
スタイリッシュな印象の、スチール製ワイヤーバスケットに、天然木のハンドルであたたかみをプラス。 省スペースでたっぷり収納することが出来ますよ。 ランドリーではもちろん、バスケット単体で収納アイテムとして使用することも可能。 |
▼洗剤選びに迷ったら、洗剤の選び方を詳しくご紹介
まとめ
縮んだニットを元に戻す技!洗濯で縮まないようにする秘訣についてまとめましたが、いかがでしたが?
今回調べるまでは、縮んだニットが戻るなんて知らなかったので、今までに何枚も捨てていました。
もったいない…
こういうことをネットですぐに調べられる時代って本当に便利ですね。
これからも、こういったお役立ち情報を多数取り上げていこうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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