年が明けると過ぎると、スーパーなどで春の七草粥の材料が売られ始めますね。
春の七草粥はいつ食べるんだっけ?
どんな理由があって食べるんだっけ?
七草草は食べ慣れないので、代用野菜でもいいの?
毎年疑問に思っていたこれらについて、調べてみました!
目次
春の七草粥はいつ食べる?なぜ食べる?
春の七草粥を食べる日は
1月7日の朝食に食べるのが正しいようです。
実際は、朝からお粥なんて作っていられないーという人も多いかもしれませんね。
春の七草粥は無病息災を祈って食べるもの。
また、お正月のごちそう続きで疲れた胃腸を休めるために栄養がある七草を使い、優しい塩味のお粥を食べようというものです。
日にちは、鏡開きの日と近いので、どっちがどっちがわからなくなる人が多いようですが、鏡開きは1月11日になります。
春の七草
春の七草って、なかなか覚えられないですよね。
毎年、春の七草粥の時期になると、全種類を言おうとチャレンジするけど、全部は言えないものですよね。
それもそのはず、普段食べ慣れない野菜ばかりですもんね。
春の七草は、
「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・すずな・ほとけのざ・すずしろ」
の7種類です。
春の七草の栄養価と効能は次の通りです。
七草 | 栄養素 | 効能 |
---|---|---|
せり | ビタミンA、ビタミンB2、カルシウム、鉄分 | 健胃、整腸、目の充血、めまい、頭痛 |
なずな | タンパク質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、鉄など | 高血圧防止、利尿、解熱 |
ごぎょう | タンパク質、ミネラル | 咳、痰、風邪の予防 |
はこべら | タンパク質、鉄分 | 胃炎、胃弱、催乳効果 |
すずな | ビタミンC、βカロテン他 | 整腸、解熱 |
ほとけのざ | 抗酸化物質 | 筋肉痛、打撲 |
すずしろ | ビタミンA、ビタミンC、鉄分など | 整腸、解熱 |
胃腸を休めるために食べるお粥だけあって、整腸作用の効果がある野菜が多く入っているんですね。
でも、食べ慣れない野菜だと、子どももなかなか食べてくれなかったりするものです。
春の七草は別の野菜で代用してもいいのかな。
七草の代用野菜について調べてみました。
春の七草の代用野菜
春の七草粥は、地方により、風習に違いがあるようですが、青菜、根菜、大豆類などあり合わせの7種で作ったり、九州南部では、さらに鶏肉を加えたりするそうです。
お粥の味付けも、塩味が主流ですが、地方によっては、カツオだしで作ったり、味噌や醤油で味付けしたり、お粥にせず七草をお浸しで食べたり、汁物で食べたりするそうです。
なるほど、春の七草といってもそんなに堅苦しく考えなくてもよさそうですね。
栄養があって、胃腸に優しい野菜であれば、代用しても大丈夫そうです。
普段食べ慣れている野菜で作れば、子どもでも食べやすいものが作れそうですね。
では、代用できそうな野菜を見ていきましょう!
春の七草の代用になる野菜や食材
春の七草に代用できそうなものは、先ほどの地方での風習を元に考えると、野菜だけではなく、大豆類や肉類でも大丈夫そうですね。
緑黄色野菜
ほうれん草・水菜・小松菜・大根の葉・カブの葉・春菊・豆苗・ニラ・モロヘイヤ・ブロッコリースプラウト・長ネギ・オクラ・おかひじき・かぼちゃ・カイワレ大根
淡色野菜
大根・白菜・キャベツ・三つ葉・みょうが・しょうが
根菜類・イモ類
玉ねぎ・人参・大根・カブ・ごぼう・長ネギ・生姜・さつまいも・さといも・ジャガイモ・長芋・山芋
キノコ類
しめじ・えのき・しいたけ・舞茸・なめこ・ひらたけ
肉・魚・卵類
卵・鶏肉・豚肉・ひき肉・しらす・ジャコ・ツナ・鮭・タラコ
豆類
豆腐・油揚げ、厚揚げ・納豆・枝豆
洋風な野菜
トマト・コーン・パプリカ・パセリ・バジル・セロリ・粉チーズ・グリーンピース・ブロッコリー・カリフラワー
七草粥は胃腸を休める意味合いがあるので、洋風にするとしても、とろけるチーズなどを入れてこってりさせるより、粉チーズを少し振りかけるくらいにするか、スッキリとトマト風味やコンソメ風味、ミルク粥などにするといいですね。
代用野菜や食材をうまく選ぶコツ
せっかく7種類も入れるのであれば、こだわって選びたいですね。
こだわりポイントは
- 栄養バランス
- 彩り
- 風味やお出し
この3点にこだわると、味と栄養のバランスの良いお粥になります。
1.栄養バランス
やはり七草粥なので、葉物は外せないですよね。
七草粥のような見た目にこだわるのであれば、7種類すべてを緑の葉物野菜にすると雰囲気がでますね。
いろんな食材をバランスよく入れたい!というよくばりさんは、ほうれん草・小松菜・水菜・豆苗などの緑の葉物を3~4種類、根菜やイモ類を1~2種類くらい、キノコ類を2種類くらい、肉魚類を1種類などを組み合わせれば、ボリューム満点だけど胃腸には優しいお粥が出来上がります。
2.彩り
通常の春の七草粥であれば、緑の野菜とお粥の白の二色になります。
いかにも体に優しそうな色合いですね。
色目や形を楽しむのであれば、なめこやオクラ、ニンジンやさつまいもなどがおすすめ。
見た目にもかわいいいですよね。
3.風味やお出し
良いお出しが出る食材は、なんといってもキノコ類!
特におすすめなのが、舞茸やしめじです。
葉物野菜とは違った食感が出るゴボウは風味もしっかりでるのでおススメです。
肉類であれば、鶏肉は優しくておいしいお出しが出ます。
仕上げに風味付けをするのであれば、納豆や大葉、ネギやゴマ、粉チーズ、タラコや鮭フレークなどを入れるとお箸が止まらないおいしさになります。
次はいよいよレシピの紹介です。
七草粥のレシピ
まずはシンプルに具材なしの塩味のお粥の作り方をご紹介します。
最初は、ご飯から作るお粥の作り方です。
ご飯から作る春の七草粥
【材料(1人前)】
- ごはん…120g(軽くお茶碗一杯)
- 水…300ml
- 春の七草
- 塩…ひとつまみ
【作り方】
① ご飯をざるにさっと洗います。(ぬめりを取るときれいなお粥ができます。面倒臭かったら飛ばして②からどうぞ。)
② お鍋に水とご飯を入れ中火にかけます。
③ 七草は、1センチ~2センチにカットしておきます。
④ 沸騰したら③を入れ、蓋を少しずらして弱火にし、5~10分ほど煮込みます。
⑤ 仕上げに塩を少々入れて完成!
お水からご飯を入れると、ふっくらと柔らかく、しっかりとなじんだお粥になります。
7分粥で作る七草粥の作り方
【材料(2人前)】
- 米…1/2合(約90g)
- 水…600ml
- 春の七草
- 塩…二つまみ
【作り方】
① 米をさっと洗います。
② お米と水をお鍋に入れ、強火にかけます。
③ 七草は、1センチ~2センチにカットしておきます。
④ 沸騰したら③を入れ、蓋を少しずらして弱火にし、30分ほど煮込みます。
⑤ ③をお鍋に入れ、さらに5分ほど煮込みます。
⑥ 仕上げに塩を少々入れて完成!
根菜とキノコと葉物野菜の七草粥
【材料(二人分)】
- ごはん…120g(軽くお茶碗一杯)
- 水…300ml
- 大根…2cm
- さつまいも…50g
- 舞茸…1/5パック
- しめじ…1/5パック
- 小松菜…20g
- 春菊…20g
- 豆苗…20g
- 塩…ひとつまみ
【作り方】
① 大根とサツマイモは1.5cm角にカットします。小松菜・春菊・豆苗は1~2cm角に、しめじは石づきを切り落とし1~2cmの長さにカットし、舞茸は手で好みの大きさに裂いておきます。
② ご飯をざるにさっと洗います。(ぬめりを取るときれいなお粥ができます。面倒臭かったら飛ばして②からどうぞ。)
③ お鍋に水とご飯とカットした大根とサツマイモと舞茸を入れ中火にかけます。
④ 沸騰したらカットした小松菜と春菊と豆苗としめじを入れ、蓋を少しずらして弱火にし、5~10分ほど煮込みます。
⑤ 仕上げに塩を少々入れて完成!
お水からご飯を入れると、ふっくらと柔らかく、しっかりとなじんだお粥になります。
舞茸は水から入れると、おいしいお出しが出ます。
具材は小さめに切ることでお米と馴染み、食べやすくなります。
お米からお粥の種類
お粥は、お米と水の分量により、仕上がり方が違い、その段階ごとに呼び方が変わります。
全粥…お米1:水5の割合で炊いたもの
七分粥…お米1:水7の割合で炊いたもの
五分粥…お米1:水10の割合で炊いたもの
三分粥…お米1:水20の割合で炊いたもの
水分が多いほど消化が良く胃腸への負担が少なくなります。
どの段階のお粥にするかはお好みですが、七草粥であれば、7分粥くらいがちょうど食べやすいのではないかと思います。
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まとめ
春の七草粥はいつ・なぜ食べる?代用野菜で子供も食べやすいレシピ
についてまとめましたがいかがでしたか?
七草粥は、具材は春の七草じゃなくても大丈夫とのことで安心しましたね。
卵とじにしたり、鶏肉やキノコ類を入れたり、オリジナルにして楽しみたいですね!
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