ステーキの上にちょこっとのせてあったり、添え物のイメージが強いクレソン。
「辛くて苦手」といって避けてしまっている人もいるのではないでしょうか。
脇役になってしまうことが多いクレソンですが、実は栄養の宝庫、がある食材なので、添え物だけじゃもったいないんです!
原産地のヨーロッパでは古くから薬用に利用するなど、健康効果が期待できる野菜として知られています。
アンチエイジング効果もあって女性にはうれしい限りです。
クレソンのすごいところは、全国各地で自生しているんです!
山間の河川のなどに自生していて、ごく普通に見つけることができます。
では、クレソンについて、詳しくみていきましょう
♦ クレソンとは
クレソンは、別名「オランダカラシ(和蘭芥子)」と呼ばれます。
「クレソン」はフランス語で「Cresson」と表記します。または「クレス(cress)」ともいいます。
ヨーロッパから中央アジアの原産。
現在は、北アメリカ、南アメリカ、アジア(日本を含む)、オセアニアで栽培されています。
水中または湿地に生育するアブラナ科の多年草。
抽水植物もしくは沈水植物。
わさびなどと同じように清流を好みますが、汚水の中でも生育します。
繁殖力が強く、切った茎は水に入れておけば容易に発根し、生長が速いです。
家庭でも育てることが可能な植物です。
クレソンは全国各地に自生しています。
人の手が加えられず、その地域に自然と生え、成長していること。
参考:国語辞典ONLINE.
♦ クレソンの特徴
さわやかな香りと、淡い辛味が特徴です。
クレソンの辛味は大根やわさびなどにも含まれている『シニグリン』という成分。
シニグリンには、利尿作用や食欲増進、消化を助ける働きがあります。
「消化を助ける働き」があることから、添え物として使われることが多いと思われます。
♦ クレソンの日本での歴史
クレソンが日本に入ってきたのは明治時代初期。当初は日本に滞在する外国人向けに栽培されていたそうです。
外国人宣教師が日本各地に持って歩いた事で広く伝わった言われています。
日本で最初に野生化したのは、東京上野のレストラン精養軒で料理に使われた際に、茎の断片が汚水と共に不忍池に流入し根付いたと伝えられています。
そして、水辺や湿地で野生化し、広がっていきました。
原産地のヨーロッパでは清流があるところに多く自生することから『ウォータークレス』と呼ばれています。
♦ クレソンの日本での旬や生産地
旬は3~6月。ですが、通年で栽培されています。
生産量の順位は、1位:山梨県、2位:栃木県、3位:沖縄です。
山梨県内のクレソン生産量の76%は道志村で、出荷量は全国市町村の第1位です。
♦ クレソンの栄養と効果
ビタミン類やミネラルを多く含み、栄養価の高い食材です。
ビタミンAの量が豊富で、身体の活性酸素を除去する働きがあり、アンチエイジング効果に優れています。
ビタミンCやビタミンK、鉄やカルシウムなども含んでいて、これらの成分は体の代謝を促し、細胞を新しく作る働きがあります。
心身のバランスを保ってくれるのです。
♦ クレソンの選び方と保存方法
■選び方
葉先までみずみずしく、葉が濃い緑、軸が太くまっすぐに伸びているものを選びます。
茎に余分なひげ根がなく、よく枝分かれしていて太いものが新鮮です。
曲がっていたりしなびているものは、収穫後時間が経っている可能性がありますが、クレソンは生命力が強いので、水に浸しておくとシャキッと元気になります。
■保存方法
あまり日持ちはしません。
濡らしたキッチンペーパーで包んで、ポリ袋に入れ、立てた状態で冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
水を張ったコップに挿しておいても大丈夫ですが、白い根が伸びてきます。
ポリ袋をかぶせて保湿をし、水は毎日取り換えましょう。
♦ まとめ
これからは、添え物としてだけではなく、サラダやおひたしなどにして、クレソンを積極的に取り入れていきたいですね。
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