桜、日本人なら嫌いな人はいないんじゃないかというくらいみんな大好きですよね。
青空と桜、ごちそうと桜、お酒と桜、どれをとってもサイコーですね!
ところで、よく『開花予想』や『開花宣言』っていうけど、何をもって『開花』というのでしょうか?
それは、いつどこで誰が決めるのか、みてみましょう。
開花予想ってなに?
開花宣言が行われる日を予想するのが開花予想です。
沖縄の開花は1月中に開花してしまうので、開花予想はされませんが、その他の地域では開花予想が行われます。
誰が予想を行うの?
『開花予想』について、平成21年12月25日に気象庁から下記の内容が報道発表されました。
気象庁におけるさくらの開花予想の発表終了について
気象庁では、昭和30年から毎年3月~4月にかけて、全国(沖縄・奄美地方除く)の気象台等が観測しているさくらを対象として、さくらの開花予想の発表を行ってきましたが、最近では、全国を対象とした当庁と同等の情報提供が民間気象事業者から行われています。
このため、当庁でこれまで行ってきた応用気象情報としてのさくらの開花予想の発表につきましては、来春から行わないこととします。
なお、生物に及ぼす気候の影響を知ることを目的としたさくらの開花の観測は引き続き行うこととします。(出典元:気象庁)
なるほど。
現在『開花予想』として発表されているものは気象庁が発表したものではなく、民間の気象事業者が行っているものだったんですね。
では、どのような方法で開花予想するのでしょうか。方法はいくつかあるようです。
標本木の桜を観測して決める
各地の気象台および観測所の桜の木の様子を調べ、過去のデータや今後の天気予報などから考えます。
600度の法則
2月1日以降の「1日の最高気温」の累計が600度を超えたときに開花するという考え方です。
気象予報士の間でも有名な法則らしく、桜の開花予想日を決める上で600度の法則は開花予想日の一つの目安として利用されているようです。どの地方でも一日程度のずれ、くらいの性格度が見られる法則として知られています。
400度の法則
2月1日以降の「1日の平均気温」の累計が400度を超えたときに開花するという考え方です。
いずれにしても、一か月先の天気予報などが出ないことには、計算のしようがないですね。みんなが心待ちにしている『開花の日』。これを正しく予想するのはなかなか難しいということがわかりましたね。
開花は誰が決める?
気象庁の観測員が各地の気象台や観測所で観測し決定します。
東京では、10名くらいの観測員がローテーションで一日2回、標本木を実際に見に来て目視で判断します。咲いた桜の数を数え、5~6輪咲いていると開花したということになります。
そして、開花したと決めてそれを宣言することが『開花宣言』です。桜の開花の時期になると報道番組などでその様子が放送されますよね。
標本木ってなに?
全都道府県に標本木というものがあって、その木の桜が5~6輪以上咲くとその県で開花宣言が発表されます。
標本木の一覧表はこちらで確認できます。
よく、まだ開花宣言がされていないのに近所の桜は咲いている、何ていうことがありますよね。日当たりや気温などにより、実際の開花宣言より早く咲いてしまうということも起こりうることなんです。あくまでも、開花宣言は標本木が基準になっているのです。
まとめ
開花間近になると毎日のように桜のネタがテレビで流れます。
開花はしたか、今年のおすすめデパ地下お花見弁当は何か、おすすめのお花見スポットはどこか、など。
桜でこんなに盛り上がるのは日本だけなんでしょうね。この日本独自の風習、守っていきたいですね。
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